低遅延IP音声伝送 FM横浜殿~TBS殿DRPマスター
2007年 03月 30日
(株)Maple Audio Technologyでは,東京地区のDRP実用化試験放送の送出関連機器を横浜エフエム放送(株)殿へ2007年3月納入しました。
このシステムでは,アナログ音声をAPT社コーデックにてデジタル圧縮データに変換し,X.21同期インターフェースを介して10Mbps帯域保証のIP回線へと送出します。受信側では,IP回線より受信したデータから同期信号を取り出し同期再生成することで,送信側と受信側の同期信号誤差を10pppm以内に保証しています。その同期信号を基に音声データがAPT社コーデックにてデコードされます。この方式を採用し2007年3月末に運用を開始して以来,音声の切断は瞬停を含め全く確認されていません。また,伝送遅延はIP回線にもかかわらず20mS(往復)を実現し,片側のみの音声遅延は10mS以下であると考えられます。
株式会社Maple Audio Technologyでは,同様なIP伝送システムを北陸地区の県域FM局殿を始めとし,コミュニティFM局のSTL回線を含め5局以上でご使用いただいております。このシステムでは,IPに対応していない旧型のコーデックをIP回線に接続することができるほか,他IPコーデックと比較し低遅延且つ高クロック安定を得ることができます。
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